OB・OGインタビュー

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独立行政法人 海上技術安全研究所 塩苅 恵 先輩

2009年卒

今どういったお仕事をされていますか

↑インターネット番組の取材を受ける塩苅先輩 ちょうふネットテレビ番組「海上技術安全研究所一般公開」よりhttp://chofunettv.tamaliver.jp/e349961.html

↑インターネット番組の取材を受ける塩苅先輩

ちょうふネットテレビ番組「海上技術安全研究所一般公開」より
http://chofunettv.tamaliver.jp/e349961.html

↑中学生の職場体験にて講義をする塩苅先輩

↑中学生の職場体験にて講義をする塩苅先輩

当研究所は国土交通省海事局の所管の独立行政法人で、船舶や海洋開発などに関する研究を行っています。私の所属する洋上再生エネルギー開発系という部署では、主に洋上風力発電や波力発電などの海洋再生可能エネルギー関連の研究を行っています。
 研究所には水槽を含む多くの実験施設があり、それらの実験施設を利用して模型実験等を行っています。例えば洋上風力発電の模型を水槽に設置して、水槽内 で波や風、潮流を発生させ、実際の海と同様の状態を再現して、その中での模型の動きなどを調べ、洋上風力発電の安全性等を確認します。また、水槽実験だけ でなく、実際に海に出て作業をすることもあり、私自身も何度か船の上で実験・調査をしたことがあります。

そのお仕事に、東大柔道部時代の経験がどう生きていますか

↑大学4年生の七大戦にて。抑え込み一本勝ち。

↑大学4年生の七大戦にて。抑え込み一本勝ち。

水槽実験や実海域調査では結構体力も必要ですし、力仕事もあります。東大柔道部時代よりは衰えていますが、まだまだ一般女性よりは体力も力もあるので、あ のころ鍛えた体は多少役に立っていると思います。また、初対面の人に「大学で柔道やってました」と言うと必ず驚かれるので、強いインパクト、印象を与える ことになり、相手に覚えてもらいやすいような気がします。あとは職場で男性が多く、研究者の女性は1割もいないくらいなのですが、これも柔道部時代からな ので慣れっこです(笑)。

高校時代は、どういうことをやっておけばいいですか

私は高校から課された課題をこなすのに精一杯で、あまりほかの物に目を向ける余裕がなかったのですが、吸収力の良い若い時期にもっと色々な物に触れておけ ば良かったかなと思っています。ただし、大学に入ってからの方が世界も広がり、様々な人や物に触れる機会も多くなるので、受験等で明確な目標があるのな ら、がむしゃらに勉強するのもまた良い経験になるでしょう。何かに必死で取り組むという姿勢が身につけば、その後の人生でもきっと役に立ちます。

高校生におすすめの本等はありますか

特定の本等でお勧めできるものがあるほど読書をしてこなかったのですが、人に勧められて興味のないものを読むより、自分の興味のある本を自由に読んだ方が 良いと思います。どんな本であっても、より多くの文章に触れることによって文章力が自然と身についたり、読解力や感受性を高めるのにも役に立つと思いま す。(ただしきちんとした文章で書かれた本を読んでください。)

その他、高校生にメッセージをお願いします

3年間という限られた時間で、今しかできないと思うことをどんどんやってください。勉強でも、柔道でも、それ以外のことでも、1つのことを一生懸命やるこ とも必要だし、色んなことを少しずつ経験するのも良いと思います。その両方ができるバランスの取れた人は、今後も社会から必要とされる人材となると思いま す。

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